みなさんこんにちは、お久しぶりです、金森英岳です。2学期の期末考査が終わって、生徒のみなさんは、羽を伸ばし、ほっとしていることでしょう。ですが、テストの答案用紙が随時返却されて、一喜一憂といったところでしょうか。
私は数学科の教員です。テストが終わったばかりですが、少しお勉強のお話を。現在中学2年生は幾何の授業で『三平方の定理』を学習しています。
『三平方の定理』とは、直角三角形において、直角を挟む2辺の長さのそれぞれの2乗の和は、斜辺の長さの2乗に等しい、というものです。『ピタゴラスの定理』と呼ばれたり、中国では、『鉤股弦の法』と呼び名で知られていました。
中学生が学ぶ幾何の定理の中でも、最も重要な定理のひとつです。数学の勉強では、定理や公式の証明を学ぶことが大切であり、自分で導くことが出来れば、定理や公式の理解が深まります。『三平方の定理』は、その証明方法が100通り以上もあることが知られており、大変興味深い定理です。今から2000年以上も前の紀元前には、発見され、証明もされていました。古代エジプトや古代バビロニア、古代インドなどでも発見されていました、中学2年生のみなさんは、古代の人々に負けず勉強しましょう。
『三平方の定理』の内容は、高校で学習する、三角比や三角関数に繋がり、測量へと応用されていきます。数学を身近に感じて勉強できればいいな、と思っています。