体育祭の隠れたお話   田福克裕

信愛では、来週から二学期中間考査が始まります。
生徒の皆さんは、最後の追い込みを必死に取り組んでいることでしょう。

その中間考査が終わると、和歌山ビックホエールで、体育祭が開催されます。
体育の授業では、学年種目の練習や、授業の最後には他学年とのクラス対抗リレーの練習も行ってきました。
すでに保護者の入場券を配布されたクラスもあると思います。

体育祭の準備は、前日の夕方から始まります。
ビックホエールでは、体育館のフロアーと、机や椅子、そして音響器具のみお借りします。

そのため、高校のバレー部、バスケットボール部、ソフトテニス部の皆で、体育祭で使う道具を全て運びます。
四階の体育館の倉庫や、駐輪場の一階の体育用具入れから、玉入れの棒のついた籠、綱引き、ボール類、競技で使う物すべて担いで通常門に集めます。
そして学校の大型バスに詰め込みます。

自転車などで、ビックホエールに着いたら、道具を降ろして体育館のフロアーに並べます。

そこからが大変です。体育祭用のラインなど引かれていないので、全部手作業でメジャーを引っ張って距離を測りながら、ビニールのラインテープを貼っていきます。
まずは、リレーなどのトラック。そして一つひとつの競技用のラインを貼ります。
そのラインには、ムカデ競争(A組用)など印をマジックで書き込みます。
準備が全部終わるのは例年8時半くらいです。

当日、体育祭が終わったら逆の作業が持っています。
道具をバスに詰め込み、お借りした机椅子を倉庫に片付け、ラインテープは剥がしてフロアー全て
モップをかけます。
学校に戻ったら、道具を元の位置に戻しながら、破れたり切れたり修繕が必要なものを確認します。
係の生徒が着ていたビブスを全て、洗濯して干します。
全部終えてから、各クラブの練習です。

こんな作業を毎年、高校運動部の生徒達がやってくれています。
一般生徒の皆さんは、会場に来て準備できている体育館しか見ることが出来ませんし
皆がビックホエールから出た後での片付けも見ることは出来ません。

しかし、このような「縁の下の力」のお陰で、体育祭が出来ているのです。
私たちは、感謝しながら大会を実施しています。
現役生はもちろん、これまでの高校運動部の先輩方にも、毎年の体育祭の手伝い。
本当にありがとうございました。

今年も良い体育祭になる様に願いながら、運ぶ道具の数の確認をしているところです。