敬老の日  中めぐみ

今日は1回目のプレテストが行われました。3連休初日にも関わらず、朝早くからテストを受けに来てくださった小学生の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!

信愛在校生の皆さんは、今日から3連休ですね。今日なんて雲一つない晴天のお出かけ日和!ですが、9月なのに暑い日々が続いています。中間テストも近づきつつあるところですが、しっかり休むところは休んで体調を整え、上手く切り替え勉強と遊びの充実した休日を過ごしてください。

9月はシルバーウィークで連休が続きますが、この16日のお休みは敬老の日です。

私は昨年、父方の祖母を病気で亡くし、母方父方ともに祖父母がいなくなってしまいました。祖母が亡くなる3週間前、私は子どもを出産し、電話で報告がてら久しぶりに話をしたところで、とても驚き寂しく感じました。

私の祖父母は、戦争体験者でした。父方の祖母は親を戦争で亡くし、母方の祖母は戦時中父(私の曽祖父)について朝鮮半島に住んでいたそうです。サイレンを聞いて防空壕に隠れたこと、B29が飛んできたときの恐怖、色んな話を聞きました。朝鮮半島で終戦を迎え、命からがら母(私の曾祖母)に手を引かれ、日本行の船に乗り込み、父を一旦置いて朝鮮半島から日本に帰ってきた話を何度か聞かせてもらいました。船に乗るとき、人数制限で母と引き裂かれそうになったところを譲ってくれた兵隊さんがいたこと、その方がいなかったら幼い自分は母と生き別れになって、日本に帰ってきても路頭に迷っていたかもしれない…と。今はもう取り壊してしまったのですが、祖母の家には当時の赤紙(召集令状)や曽祖父が着ていた軍服などが残されており、何度か見せてもらったことを覚えています。

私が小学生のころに亡くなった曾祖母は明治生まれ。明治・大正・昭和…教科書に出来事が記載され、「歴史」として私たちは勉強していますが、その時代を生きていた人が身近にいたと思うと不思議な感覚に陥ります。歴史の教科書上の話に感じてしまう明治時代が、曾祖母のことを思い出すとぐっと近くに感じられます。

こうして改めて文章に書いていると、もっと色んな話を聞いておけばよかった、もっと色んなことを教えてもらえばよかったと後悔の念が浮かびます。皆さんのおじいちゃん・おばあちゃんはもう少し若く、まだまだ元気かもしれません。戦争を経験している方もいらっしゃるかもしれないし、そうでなくても戦後、高度経済成長、米ソ冷戦、バブル経済…皆さんが教科書で「歴史」として学んでいる時代を生きて経験されていると思います。ぜひ、おじいちゃん・おばあちゃんの家に行くことがあれば、改めて色んな話を聞いてみてください。おじいちゃん・おばあちゃんもかわいい孫の皆さんに会うことを何よりも楽しみにしていることと思います。