朝晩の風に少し秋を感じるようになってきましたが、まだまだ暑いですね。生徒の皆さんも体調には気をつけてくださいね。
さて、私は夏休み中に社会部の部員と一緒に、歌川広重の展覧会に行ってきました。どれもこれも細かい描写で素晴らしかったです。私は歌川広重も好きなのですが、同じくらい大好きな浮世絵師が歌川国芳です。国芳の作品では、「相馬の古内裏」という大きな骸骨が描かれたものが有名で、Tシャツなどにプリントされていることも多いです。
私の国芳推しポイントは、何といっても動物作品の面白さです。
①:猫
国芳は常に数匹から十数匹の猫を飼っているほどの猫好きでした。そんな国芳は、多くの作品に猫を登場させています。「其のまゝ地口猫飼好五十三疋(そのままじぐち みょうかいこう ごじゅうさんびき)」という作品では、東海道の宿場に見立てた53匹の猫が描かれています。タイトルの「地口」とは「語呂合わせ」のことです。例えば「保土ヶ谷(ほどがや)」という宿場は「のどかい(=喉がかゆい)」に語呂合わせ(ダジャレ?)をされて、喉を後ろ足でかいている猫が描かれています。
②:金魚
金魚は日本人に昔から愛されてきました。国芳も金魚を作品にしています。「金魚づくし 玉や玉や」という作品では、水中で金魚がシャボン玉売りをしています。シャボン玉売りの金魚の表情がかわいくてたまりません。
国芳は他にもユーモアたっぷりの作品を残していますので、お気に入りの1つがみつかるはず!ぜひ、色々調べてみてくださいね。