Shin Ai Brass

お久しぶりです。吹奏楽部の東です。

期末テストが迫ってきていますが、今回もやっぱり吹奏楽特集です。今日は吹奏楽版にアレンジされたクラシックの名曲を紹介しようと思います。名曲と言っても吹奏楽に触れたことのない人にとってはあまり馴染みのない曲かもしれませんが、お付き合い下さい(^^) そしてぜひテスト勉強の息抜きに聴いてみてください!

♪ローマの祭り オットーリノ・レスピーギ作曲

ローマ三部作(他に『ローマの噴水』、『ローマの松』がある)の三作目に作られた交響詩で、祭りのタイトルがついた曲が4つ、切れ目なく繋がります。

チルチェンセスと呼ばれる、皇帝ネロの時代に行われた衆人環視の中で人間と猛獣を戦わせる残酷な祭りが表現された第一部。巡礼者がゆっくりとローマに向かい、教会の鐘の音を聴いてついにローマにたどり着いたと歓喜に沸く50年祭がモチーフの第二部。ブドウの収穫を祝う10月祭をテーマに、ロマンチックでおしゃれなセレナーデが続く第三部。まさにお祭り騒ぎのにぎやかな曲調で、売り子の声や酔っ払いの歌など多くの人が一堂に会している主顕祭を描いた第四部。そして次第に緊張が高まり、狂喜乱舞のフィナーレを迎えます。

終盤にかけては鳥肌が止まらない、一気に曲が終わった後には思わず「ブラボー」と叫ばずにはいられない、大変かっこいい曲です!

♫ダフニスとクロエ 第二組曲 モーリス・ラヴェル作曲

古代ギリシャが舞台のバレエ音楽で、山羊飼いの少年ダフニスと、ダフニスの恋人である羊飼いの少女クロエの物語が描かれた作品です。こちらは『夜明け』、『パントマイム』、『全員の踊り』の三部構成。

木管楽器の静かな連符で『夜明け』が始まり、低音楽器の大きなメロディが小鳥のさえずりや風の音などを巻き込んで一気に盛り上がり、夜明けを迎えます。第二部の『パントマイム』は幻想的な弦楽器の柔らかい音色を木管楽器が担当し、長―いフルートソロの美しいフルートソロへと続きます。そしてゆっくりと第三部『全員の踊り』へ移行した途端、急にテンポが上がり、独特なリズムとともに有名なクラリネットソロが始まります。その後、我々木管楽器は腱鞘炎と闘いながらひたすら連符、金管楽器と打楽器が大きな渦を作り、圧巻のフィナーレを飾ります。非常に聴き応えがありどのパートも見せ場満載、コンクールでは定番中の定番の曲です。

信愛ブラスもいつかこんな名曲を演奏してみたいのですが、今のところ楽器も部員も全然足りません( ;∀;)

生徒のみなさん、ぜひ吹奏楽部に遊びに来てください!校長先生、ぜひ楽器を買ってください!