夏至  前田紫

今日は夏至。一年で昼が最も長くなり、夜が最も短くなる日です。
毎年、高校生物の授業中、夏至がいつかを確認するタイミングがあります。それは、植物の花芽形成の単元に入るときです。

例えば、イネの種子を時期をずらしながら種まきしても、多くの場合、同じ時期に花を咲かせます。つまり、イネは花を咲かせる季節を認識し、いつ種まきされても、その季節がきたら咲くようになっています。植物がどうやって季節を認識しているかは、授業で学びましょう。

話を戻して、夏至です。
生徒に夏至がいつかを聞くと、たいてい8月と答えます。夏といえば、夏休み。蝉が鳴いて、ギラギラ太陽が照りつける。そんなイメージなのでしょう。一方、冬至は12月と答えるので、これは冬のイメージとうまく重なっているのかもしれません。
夏至は6月だよというと、生徒はいつも「へえ~」という顔をしてくれます。
最も昼が長い一日、下校の時間になっても明るいので、ついつい時間を忘れて勉強してしまいます。来週の期末テストに向け、今日は勉強が大いにはかどったことでしょう。

明日から日が少しずつ短くなりますが、勉強時間も一緒に短くならないように、あきらめず最後まで頑張ってください。