教育実習の思い出 河合正登志

河合です。今年度は中学2年生の学級担任になりました。

昨日、今日と天候が不安定で、一気に蒸し暑さが増してきましたね…。
極度の暑がりの私は、早くもやや億劫になり始めています。
こういうときこそ、保冷グッズの力を借り、大好物のラーメン(冷麺もいいですね~)をいつも以上に食べ、この夏を乗り切ろうと思います。フルパワーで高校3年生の生徒たちのサポートもしていきます。

さて、本校では今週から教育実習がスタートしています。この時期は学校全体がたくさんの実習生で溢れ、とても賑やかになります。
実習生が授業見学や教材研究を行い、子どもたちと積極的に関わる姿を見ていると、数年前は、自身も母校で教育実習をさせていただく立場であったことが自然と思い返されます。

私は大学時代、教職課程を履修していませんでした。教員免許を取得しないまま大学を卒業したわけです。

一般企業で技術系社員として勤めていた際に教員を目指すきっかけ(転機)が訪れましたが…当然、免許がないため当然教職に就くことができません。
そこで一念発起し、通信教育を利用して2年間勉強し、やっとの思いで教員免許を取得することができました。

教育実習は、教師としての資質を高めながら、教職について実践的に学ぶ場です。かくいう私も、教育現場で日々奮闘する先生方や生徒たちから、本当に多くのことを教えていただきました。

特に指導教員のY先生は、授業展開や教材開発の方法、一人ひとりの生徒との向き合い方など、多岐に渡って丁寧にご指導くださいました。紛れもなく、現在の私のベースを築いてくださった師であります。

実習最終日、生徒たちと別れ、最後にY先生が私に向かってこう仰いました。

「どっちがわかりやすい授業できるか勝負しようぜ、堺で一緒に働けたらえぇな!」

その瞬間、私はなぜか寒気がするほど嬉しくてたまりませんでした。教師になりたいという思いがより確かなものになり、実習生として過ごした3週間に感謝と誇りをもって母校を去ったことを鮮明に記憶しています。残念ながら堺市の教員にはなれませんでしたが、今ではこんな未熟な私でも実習生を指導する立場となりました。当時Y先生が私にしてくれたのと同様に、実習生の指導に努めたいと思っています。

★生徒の皆さん(特に高校3年生)へ

中間テストを終え、各科目の答案が返却され始めていると思います。
決して結果に一喜一憂せず、「次に自分が為すべきことは何か」を明確にし、期末テストに向け再スタートしてください。

とはいえ、中には将来のビジョンが見えず、先が見えない中、ただただ不安な思いに押し潰されそうになりながら、日々を過ごしている人もいるのではないでしょうか?正直に言うと、私もそうでした。ですが、若輩者の私でも理解できたことがあります。

それは、「人生の駒をあともう少し進めた先に出会う人が、自分らしく生きるヒントを与えてくれるかもしれない」ということです。私の場合、前職の職場の上長やY先生がそうでした。

今目の前にあることに全力で挑み続け、傍にいる仲間を大切にしてほしいです。きっと一歩ずつ「与えられる人」から「与える人」へ成長していけると思います。