小麦粉を吹き飛ばせ

みなさんこんにちは。
吉田です。

さて、今年度初めての定期テストがいよいよ来週に迫っています。
生徒のみなさんは準備できていますか?
先生に質問に行く機会も多いと思いますので、テスト期間にちなんでこんな仮想の問答を考えてみます。

あなたが大人で、小さい子供(小学生くらい)から「フラワーってなに?」って聞かれたとしましょう。
あなたならなんと答えますか?
私が考える完璧な答えは「花や!」です。

他方、こんな答え方はどうでしょう?
「フラワーは英語で、flower と書き、花という意味です。
でも同じフラワーでもflour というスペルで書けば小麦粉という意味なります。
これを同音異義語と言います。」
どうですか?この回答。
......ってなりません?
確かに一言一言は正しいです。
でも何が言いたいのかよくわからないし、質問者の疑問に寄り添った回答にはまったくなっていません。
あきらかに小麦粉のくだりは不要ですね。
ChatGPTがこう答えたなら許すとしましょう。
でも人間ならダメです。
私なりに点数をつけると、回答としては0点です。

質問には、相手が知りたいことをできるだけシンプルに答える。
これが原則です。

「オッカムの剃刀(かみそり)」という言葉をご存知でしょうか?
goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/)には「ある現象を説明する理論・法則が複数ある場合、より単純な方がよい」と説明されています。
私の言いたいことはこの一言に集約されています。

ここ最近も情報の授業で扱ったのですが、現代は情報社会と呼ばれ、世の中に情報があふれかえっています。
現代を生きる我々に求められていることは、できるだけ多くの情報を集めることよりも、目の前にある不必要な情報をすべて捨てて、本当に必要な情報だけを吸収する能力かも知れません。
よって、大人が子供の質問に答えるときには、不必要なことはすべて排し、本当に大事なことだけを短く伝えるべきだ、というのが私の持論です。

というわけで、私のところに質問に来た生徒には、小麦粉まみれの回答は避け、できるだけシンプルに的を得た回答をしていきたいと思います。