みなさん、こんにちは。
情報科の吉田です。
新課程の「情報I」は本当に守備範囲が広くいろんなことを習うのですが、その一つにネットワークがあります。高校2年A組とB組では座学に先立って、今週実習を行いましたので紹介いたします。
メインとなる機器はLinux マシンにいくつかのサーバ機能とルータ機能をインストールしたLinuxルータ、さらにアプリ「会和(kaiwa)」です。会和(kaiwa)は私が冬休み中に作成しました。Linuxルータが作る小さな(教室内だけの)ネットワークにiPad をwifi でつなぐことによって、お互いにメッセージのやり取りができます(下図)。
iPad から会和(kaiwa)にアクセスすると、「あなたのIPアドレスは192.168.20.***」と現れます。「IPアドレス」なんて聞いたことないですよね?安心してください。それを理解するのがこの授業の目的です。このIPアドレスは一人ひとり(より正確には端末ごとに)異なります。ネットワーク上の住所のようなものです。そのため、IPアドレスをアカウント名として用いて、メッセージをやり取りするというのが会和(kaiwa)の役割です。
ちなみに会和(kaiwa)は会話するアプリなのですが、「会話」ではおもしろくないので、「話」を和歌山の「和」に変えてみました。和んでいただけるとありがたいです。
このアプリを用いることで、以下のことを学ぶことができます。
* IPアドレスの果たす役割のイメージを掴むことができる。
* クライアント-サーバ方式のイメージを掴むことができる。
* データベースの役割のイメージを掴むことができる。
* ネット上に書き込んだメッセージは消したつもりでも消せないこともある、ことを学ぶことができる。(そんな機能もあります)
そんなこんなで、こちらとしてはあれも教えよう、これも教えようと意気込んで授業に向かったのですが、やり取りしたメッセージを後で見てみると(私からはすべてのやり取りが見えます)、「寒い中走るのが辛い…」みたいな文言が多数見受けられました。次の時間の体育がどうも気になっている様子です。