一昨日、中学生は冬休みの課題テストが行われました。今日にはもう答案がどんどん返却されていると思います。テストの出来はいかがでしたか?
私は中学1年生の国語を担当していますが、今回のテスト範囲の中に山本有三の『路傍の石』が入っていました。あるクラスで課題テストの話をしたところ、「先生!今回の範囲の小説めっちゃおもしろかった!続きが気になる!」という話が出てきました。実はこの小説、未完作品なのです。ですから、ラストがどうなるか、というのを教えることはできないのです…残念。
さて、その小説はいつ書かれたかというと、連載開始は1938年。昭和12年です。90年近くも昔の小説なのです。それだけ昔の話でありながら、2024年を生きる中学1年生におもしろいと言わせる、魅力ある作品ということですよね。やはり文学は時代を超えるんだな、と再確認しました。
今年のNHK大河ドラマは「光る君へ」。私としては卒業論文でも取り上げた『源氏物語』の作者、紫式部が主人公ということで、大いに盛り上がっています。(が、録画した状態でまだ見られていません…今週末にまとめて見るつもりです!)こちらは1000年を超えて伝わっている物語。やはり名作は時代を超えると思っています。
みなさんも、現代語訳でも、漫画でもかまいません。ぜひ『源氏物語』を読んでみてください。
そして、古い時代のものを単に「古い」と片付けず、たくさん読んだり感じたりしてもらえたら嬉しいです。