4月12日に「全国の書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2023年本屋大賞」発表会が開催され、凪良ゆうさんの最新作『汝、星のごとく』が、本年度の本屋大賞を受賞したことが発表されました。著者の凪良さんは、『流浪の月』で2020年にも本屋大賞を受賞し、たった3年での再受賞は史上初だそうです。『流浪の月』は2022年に広瀬すずさんと松坂桃李さんの主演で映画化されているので、知っている人もいるかもしれません。この二つの作品では、友情でもなく愛情でもない、今の時代のスタンダードな枠には入らない、あいまいな関係というか、それを超えた絆・同士といえる関係が描かれています。孤立・孤独が問題視される世の中で、幸せの在り方について考えさせられる作品でした。今年の本屋大賞にノミネートされていた作品をいくつか読んだ中で、私としてはこの『汝、星のごとく』がいいなあと思っていたので、今回の受賞はうれしかったです。凪良さんの『流浪の月』も『汝 星のごとく』も図書室に入っています。気になった方は読んでみてください。