昨日行われた体育祭。表題のフレーズを読んでどんな体育祭を想像するでしょうか。
それぞれの学年種目、綱引き、リレー、応援合戦。すべての競技で全力でぶつかる姿、それぞれの生徒の躍動が会場のビッグホエールいっぱいにあふれた「ヤバさ」でした。
本来は危険な状況を予測するさまなどを意味する、このヤバいという言葉。2015年に実施した「国語に関する世論調査」で、「とても素晴らしい」などの良い意味で使うと回答した割合が、16~19歳で91・5%、20代で79・1%に上ることが明らかになっています。
同年行われた「あなたの言葉を辞書に載せよう。2015」キャンペーンでの「ヤバい」への投稿から選ばれた優秀作品を紹介しまします。
◆「いとをかし」の現代版。
◆高ぶる感情を上手く説明できないときに若者がしばしば使う言葉。特に意味はない。
◆たった3文字ですべての感情を表現できるマジヤバい言葉。
◆想定の範疇を超えた際に若者が発する言葉。あらゆる意味を含むため、前後の文章からの意味の推察が必要となる。子犬を見て使用する際は「大変可愛い」を意味する。本当の緊急事態にはあまり使用しない。
◆感情が激しく揺さぶられるような、の意。類義語:可愛い、美しい、綺麗だ、凄い、楽しい、嬉しい、悲しい、感動する、面白い、格好いい、など。
◆程度が甚だしい様。古語の「いみじ」と同義。主観的な感覚に基づいた判断に使われる。
耳障りのよいカタカナ語、「イクメン」「女子力」「クールビス」などの複合語や省略語など、時代が進むにつれて言葉が表す意味や運用が変化していきます。そんな中において子供たちには、自分の感情や伝えたいことをできるだけ正確に伝えることができることばの力を磨いてほしいと思っています。