今年の8月は例年に比べて大雨の天気が多い夏でしたね。
ところで、昔はどのように天気予報していたか知っていますか?
職員室の私の机の上には、19世紀のヨーロッパで使われた天気予報の道具「ストームグラス」があります。
ストームグラスは「樟脳」「硝酸カリウム」「塩化アンモニウム」をエタノールに溶かしたものがガラス瓶に詰められています。
さて、どのようにこれで天気予報するかというと・・・
・天気が晴れるなら、ガラス管内の固形分は完全に底に沈み、液体は澄みきる。
・雨に変わる前は、沈殿物の量が徐々に増え、星のような形のものが透明の溶液中を浮遊する。
・嵐やひどい風の前には、固形分の一部が溶液の表面まで達し、大きな葉のような形になる。
・・・などと言われています。
そして「ストームグラス」の天気予報はほんまに当たるんか?ということですが・・・当たっているような、当たっていないような・・・という感じです。でも毎日ストームグラスの結晶は変化していてその変化はとても美しいです。
現在は人工衛星などを利用して正確な天気予報ができますが、それまでには昔の人たちのいろいろな考えや実験の積み重ねのもとがあることをこのストームグラスは教えてくれます。