漫画と数学       金森英岳

こんにちは、お久しぶりです、金森英岳です。1学期の期末考査が終わり、採点された答案が手元に返ってきている頃でしょう。結果だけに一喜一憂するのではなく、しっかりと反省して、次に繋げましょう。

さて、みなさんは『呪術廻戦』という漫画を知っていますか。週刊少年ジャンプで連載されており、アニメ化もされ、劇場版の公開も発表されるなど、とても人気のある作品です。

私の息子がこの『呪術廻戦』にはまって漫画を購入したので、私も読んでみました。内容はというと、人間の負の感情から生まれる呪いや「呪霊」
といわれる化け物を「呪術」を使って祓う、呪術師の闘いを描いたダーク・ファンタジー・バトル漫画で、呪術師たちが、呪術を悪用する人間である呪詛師たちと闘います。個性豊かでかっこいい呪術師たちが多く登場し、それぞれの呪術を擁して活躍します。

とは書いてみましたが、理解できましたかね。私も、漫画を読んでいてもよく分からないところがたくさんありました。

私がこの漫画を読んでいて興味を持ったのが、「無限級数」や「収束」や「発散」などの数学の用語が出てくるところです。さらに「アキレスと亀」の話も出てきます。

「アキレスと亀」というのは、古代ギリシャの哲学者ゼノンが唱えた、とても有名なパラドックスです。ものすごく足の速いアキレスが、とんでもなく足の遅い亀を少し後ろから追いかけるのですが、どういうわけか、いつまでたってもアキレスは亀を追い越せないというのです。アキレスがはじめに亀のいたところに追いついた時には、亀はわずかに前進している。 再びアキレスが追いかけて亀がいたところに追いついた時には、さらに亀はわずかに前進している。 これを繰り返す限り、アキレスは亀に追いつくことはできないというのです。みなさん、納得できましたか。

このようなお話が『呪術廻戦』に登場する呪術にどう関係しているのか、「無限級数」や「収束」や「発散」などの数学の勉強がどう呪術に活かされているのか、興味を持った人はぜひ『呪術廻戦』を読んでみてください。