中めぐみ

先日、映画「キャッツ」が公開されました。ブロードウェイをはじめ世界中でロングラン公演をしている有名ミュージカルで、世界で最も興行が成功したといわれているミュージカルを映画化したものです。
しかし予告編で見るあまりにもリアルな毛皮をまとった人型の猫(?)の姿やネットでの賛否が分かれる評判が多く、観るのを少しためらっていました。「ホラーだ」「北米メディアが恐怖におののく」などネットニュースを見ていると散々な口コミも。しかし、実際に見てみると素晴らしくて感動!
やはり大ヒットミュージカルだけあって、曲がすべてすばらしい!有名な「メモリー」はもちろんですが、その他の曲もすべてすばらしく、それに合わせた猫たちのダンスがとてもダイナミックでキュート。初めはリアル(?)な猫の姿に戸惑いがありましたが、見てるうちにそれも忘れてキャッツの世界に引き込まれていきました。

ただ、なにしろストーリーが分かりにくい。家に帰ってキャッツのあらすじやストーリーを改めて調べていると、やはりヨーロッパ・ロンドンで生まれたミュージカル。わかりにくいですが、その背景にはキリスト教的世界観があるということでした。例えば劇中に出てくるデュトロノミーという猫。『旧約聖書』の「申命記」が名前の由来だそうです。(これは原作に明記されている)また、罪を犯したとされ皆から嫌われ避けられてきたグリザベラが告白し悔い改め、許しを受け天上に召される。徴税人や娼婦など社会から排除されてきた人々にも救いの手が差しのべられ、悔い改めることで救われるというキリスト教的救済のイメージが重なりあうところがあります。(これは私の感想なので確かなことはわかりませんが)
といってもあまり難しいことを考えず、ただ単純に歌とダンスを楽しむための映画だと思うので、是非興味がある人は観に行ってみてください!