本校では、本日も保護者の方との懇談会がつづいております。灼熱の日射しのなかお越しいただきますので、心苦しく思っております。ありがとうございます。
さて、この百人一筆でも触れられておりましたが、やはり梅雨明けしたようです。7月24日ごろ、ということですので、本稿での予測とほぼぴたり、ということになりました。
ところで、みなさんは梅雨の語源をご存知でしょうか。はっきりとは分からない部分もあるようですが、有力な説をいくつかご紹介させていただきます。
①梅の実がなる季節に長雨がつづくから
②もともと梅雨(ばいう)の漢字は「黴雨」と書いていたが、黴菌(バイキン)の黴だと美しくないので「梅雨」と表記するようになったから
おそらく①の説はよく知られていると思いますが、②の説は意外と知られていないのではないでしょうか。梅雨の時期は当然長雨となりますので、黴菌も繁殖しやすくなります。黴とはとくにカビのことを指します。当然、食品などにもカビが生えやすくなる時期ですよね。梅雨のバイがもともとは黴菌のバイだったとは、驚かされますが、一方で納得もいきます。
また、梅雨の時期は現在では6月から7月にかけてですが、1か月ほどずれている旧暦では、5月ごろになります。
松尾芭蕉の「五月雨を 集めて早し 最上川」という句は、梅雨の時期に詠んだ俳句ということですね(「集めて涼し」がよく知られていますが、もともとは「集めて早し」だったそうです)。確かに、梅雨の長雨ですから最上川の水量も多くなっており、流れが速かったのでしょう。情景が目に浮かぶようです。
梅雨が明ければ夏本番、これから暑さが本格的になってきます。くれぐれも体調管理にはお気をつけください。