「1」を積む  丸田 五郎

こんにちは。12月も半ばになりました。この時期、受験生である高校3年生、中学3年生、小学6年生の人は必死で勉強していることでしょう。また、受験だけでなく資格試験を将来受けようとしている方々も含め、合間の時間を惜しんで勉強に励んでいることと思います。

受験に合格したい、資格を取りたい、その一心で励むわけですが、人はどうしても成功という未来に目を向けがちです。また、スランプや失敗に陥ると、過去を悔やみ引きずることもあります。

ただ、私たちは未来や過去のなかで生きてはいません。私たちは「今」にしか生きることができないのです。輝かしい未来を想像するだけでなく、それが実現する為に「今」何ができるかを考える。悔しい過去があるならば、それをこれからは二度と繰り返さず何が足りなかったかを十分に分析をして「今」に活かす。未来は目標、過去は教訓として捉え、今を一生懸命生きてほしいと思います。

そのためには、今日「10」、「100」のことをしてやろう!と思うのではなく、目の前にある「1」に目を向けましょう。どんな達人も、どんな名人も、みな最初は1から始め、その1を積み上げていったのです。勉強に置き換えたら、目の前にある1問に全力を傾ける。それを続ければ1+1+1+1+・・・となり、10、100が出来上がる。それが輝かしい未来に変貌するのです。

受験生の皆さん、「1」を積み上げていってください。ただ、今は本当に大変で苦しい時期で無理もしてしまうでしょう、どうか体調だけはご自愛ください。皆さんの想いが、願いが叶えられるよう、お祈りいたします。