中学1年生は、去る7月12日に和歌山信愛短期大学へ訪問し、生活工芸の体験講座として、井澤正憲先生の指導の下、「陶器のランプシェード」を作りました。
そして先日、焼き上がった作品を届けてくださいました。全生徒の作品を破損しないよう、1つずつ大切に紙に巻いて、慎重に車から降ろしていただく姿に、ただただ感謝でした。
さて、テーブルに展示すると、みんな個性的でどれも素晴らしい出来でした。ランプを灯すとさぞかし、幻想的な光が映える事だろうと楽しみになりました。
1つひとつを、見ていると、あの元気な生徒がこんな細かい作業をしているとか、あの大人しい生徒がこんな大胆なデザインを作っているとか、普段と違う一面をたくさん発見させてもらうことが出来ました。
1つも同じような物がなく、1人ひとりの「個性」を感じました。
作業を行う前に、井澤先生から基本的な注意点やアドバイスを聞き、これが「土台」です。後は皆さん、土と遊び戯れてください。そのようなスタートの言葉だったと思います。個々の感覚が、感性が工夫され、素晴らしい「個性」を持った作品となっていました。
クラス別に並べ、各自が作品名を書いて、廊下に展示しました。先日の参観日には、保護者の皆様にも見て頂けたと思います。
教員も一緒に作ったのですが、生徒諸君の作品に比べると、自分の作品を見た瞬間、その未熟な仕上がりに恥ずかしくなりました。しかし、教員も展示することになってしまい、悩みながら作品名をつけて、端っこに置かせて頂きました。
「個性」の尊重と言い、それだけが、一人歩きするような風潮を感じる事もありますが、しっかりした「土台」があってこその、「個性」。足元を確認し、今後の道しるべとなりそうな体験でした。