ベルを鳴らせ 藤原麻衣

国語科の藤原です。
最近『誰が為に鐘を鳴らす』という小説を読みました。音楽室から出てきたハンドベルがきっかけで、男子高校生たちがハンドベルを始める、というのがざっくりしたあらすじです。小説を読み終わったのがちょうど信愛フェスタの頃だったので、フェスタのクラブ体験の時間にフラッとハンドベル部に立ち寄り、小学生に交じって「きらきらぼし」を演奏しました。小説の中で書かれていた持ち方や鳴らし方、音階の表示などが頭の中を駆け巡り、楽しいひとときでした。

さて、タイトルの「ベルを鳴らせ」というフレーズはクライマックスのシーンで、

ベルを鳴らせ
ベルを鳴らせ
ベルを鳴らせ

と何度もくり返されているものです。
短いものですが、「とにかく夢中で」という気持ちが伝わってくる、一番印象に残ったフレーズでした。

私は今年、高校1年生と高校3年生の授業を担当していますが、両学年とも、なかなか生活に馴染めなくて、あるいは1年後の自分を想像して、理由はそれぞれですが、不安だったり立ち止まったりすることが多いのかな、と感じます。そういう生徒たちを見ると、いつも頭の中で唱えます。

前を向け

進め
進め
進め