若い人の可能性 鬼塚寛之

信愛生のみなさん、定期テストお疲れ様です。テストの結果はどうでしたか。いい点数が返ってきて嬉しかった人もいるでしょう。その人たちは気を抜かず、このままがんばって下さいね。 今回は思うような点数が取れなかった人に、私が伝えたいと思うことを書いていきたいと思います。

私は空手をやっていて、自分が普段練習している道場以外の練習にもときどき参加することがあります。2年ほど前、よその道場に出稽古にいったとき、ちょうど新入りの、おそらく中学生くらいの男の子が練習に参加していました。何人もこういう新入りを見きたので、なんとなくですが長続きしそうだなとか、すぐやめそうだなとかの印象を勝手にもつことがあります。その子は私の目からみると、すぐやめそうな方の人でした。そして、練習が終わって、そんな印象を持ったことだけでなく、その中学生のこと自体すっかり忘れて日常に私は戻りました。

最近、その道場の練習に呼んでもらって、その男の子をまた見る機会がありました。その子は以前と比べると、肩幅も大きくなり、鋭いパンチを持ったいい選手になっていました。なにより嬉しいのはその子がいきいきとして、楽しそうだったことです。

思うのですが、若い人の可能性は誰にも、また本人にさえも分からないんじゃないでしょうか。

今回テストが思うようにいかなかったみなさん、近い未来のあなたの姿はどうようにも変えられます。やることはただ一つ、毎日を自分なりに丁寧に生きていくこと。その積み重ねの上になにか見えるものがあるのではないでしょうか。では明日もがんばりましょう。