新校舎になり、校内案内させていただくと、「まあ~!」と感嘆の声を上げていただける校内スポットがいくつもあって、案内役の私までうれしい気持ちにさせていただけます。そのスポットの一つに1号館3階のお茶室があります。お部屋に近くに行くだけで「新しい畳のいい匂い…♡」との声が上がります。
さて、そのお茶室で「和室での作法講座」が先週水曜から始まっています。まず、高3生から1クラスずつ受講させていただいており、今日は私も参加させていただいてきました。
まず、「一日履いていた靴下のままではなく」上り口で各自白ソックスを履いてから入室。座り方、立ち方、お辞儀の仕方、ふすまの開け方、座布団のあて方、お菓子を頂くときの箸づかい…などを、実演しながら丁寧に教えていただきました。最近、洋室ばかりのお家も増え、普段畳に正座する習慣・経験があまりない生徒も多いということもあり、最初は戸惑いが見え、しばらく座ったあと立つときには「痛たたた…」との声も聞こえましたが、落ち着いた空気に包まれる中で時間が経過するにつれ、心静かに所作を行うことができるようになっていました。
ふすまに手を副える・・・その所作1つをとっても、ほんの少し心も副えると、とても美しい所作となり、周囲の人にも気持ちよく感じてもらうことができ、何より自分自身が「素敵な人☆」の印象を持っていただけることを生徒たちも実感したことと思います。
和室での作法は、長き歴史の中で日本人が育んできた「他人(ひと)を大切にするおもてなしの心」の体現と思われ、それはいつの世においてもずっと大切にしたい「信愛の心」でもあろうと感じながら、外の喧騒から隔絶された静かな空間の大切さに改めて思い至る素敵な時間をいただきました。