平井 拓真

20日から今日まで,高入生は紀北青少年の家で研修会を行ってきました。

新入生の最初の戸惑いは「5分前行動」を徹底すること。果たしてできるのかと不安を抱きましたが,校長先生の講話を10分前に聞ける態勢ができた瞬間に,それが杞憂であったと気づきました。続く研修をそつなく5分前に集まることができ,お互いに気持ちの良い研修が行えました。集まることだけでなく,使用する宿泊室を本当に美しく使うことができ,より高いレベルを目指そうと自然と力が入っていきました。

彼女たちは,緊張感をもちながら,でも,前向きに何かを楽しむように取り組む様子をうかがうことができ,「君たちの表情を見て,とても安心するわ。」と,自分の中の嬉しさを伝えたことを覚えています。

この研修の目的は,信愛を学ぶことで,その中に,心に響く「気持ち」「こころ」を通じて「幸せ」を感じる姿勢を育むことが含まれています。研修を終えたときの彼女たちの表情は達成感に満ち溢れ,その表情を見て引率した私たち教員も安堵の表情になりました。ある意味の「幸せ」を生徒と教員が共有することができた瞬間だったと思います。

この3日間で培ったものをこれからの学校生活の中で育んでいかなければなりませんが,この研修での彼女たちの頑張りを見る限り,期待せずにはいられません。成長をそばで見られることに運命を感じながら,彼女たちの頑張りをしっかりと見守っていきたいと思います。