今日は学期末テストの時間割発表でした。いよいよ今年度最後のテストですね。生徒の皆さんはテスト勉強に「一生懸命」取り組めているでしょうか?
「一生懸命」という言葉は「武士が賜った『一カ所』の領地を命がけで守り、それを生活の頼りにして生きたこと」を意味する「一所懸命」から派生しているそうです。
日本史上で初めて「武士道」という言葉が登場したのは山本常朝著の『葉隠』という本だと言われています。『武士道とは死ぬことと言われたり』という一文から始まる本なのですが、このフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
『葉隠』序文では、上記の文のあとに「我人生くる方が好きなり。多分好きの方に理が付くべし。」という文が続きます。
「私たち人間は、生きるほうが好きだ。だいたい人間は好きな方に理由をつけてそちらを選ぼうとする。だからこそ、いざというときに領地を命がけで守れるよう日頃から「死ぬ」ということを意識しておかなければならない」という意味だと私は解釈しています。
人間、どうしてもしんどいことや嫌なものを避け、楽なことや好きなものを求めてしまいがちですよね。テスト期間になると、普段しない部屋の掃除をし始めて勉強を後回しにしてしまったり、好きな教科ばかり勉強してしまったり・・・経験したことがある人も多いのでは?
是非、今回の学期末テストは日本古来の思想「武士道」に習い、好きなものよりもまず嫌なこと・苦手なものと向き合い、「一所懸命」勉強に取り組んでいってもらいたいなと思います!