田福 克裕先生

信愛では新校舎完成が秒読みになってきました。先日から建物を覆っていた周りの足場が少しずつ外されて、真新しい白い校舎が見えるようになっています。
春先には2階の高さにも満たなかった建物が、今では立派な5階建ての校舎となりました。
外側の道路からは分からないのですが、内側には大勢の作業員の方が働いておられます。
よく見ていますと、頻繁に入ってくるトラックの誘導や生徒の安全を見ていただいている方、大きなクレーンの操縦の方、電気関係の会社の方、セメントを流し込む作業の方、設備水回りの専門の方、大勢の専門の方々が“新校舎完成”を目指して働いておられます。
ふと、これは学校に似ているなと感じました。
学校はいろいろな教科の先生の集まりです。いろいろな専門が力を合わせて学校を作っています。他の職業を見ても、こんな各方面の専門家の集まる職種はそう多くはないと思います。今年の私は中学校の保健体育担当ですが、先日高校3年生の担任の先生から、大学受験の体育学専門分野の小論文について相談を受けました。資料をいただき、内容を考察して、生徒にも直接アドバイスしました。担当学年などを飛び越え、各専門の力を出し合い“受験生の目標達成”のお手伝いをしました。

学校では、大学受験だけではなく、たくさんの場面で力を集結する場面があります。建物のように形に残るものもあれば、数字や記録で残るもの、また場合によっては保護者の皆様、生徒たちの「記憶」に残るものもあります。共通するのは“良い学校・信愛”を目指す気持ちだと思います。
今日も新校舎を見上げながら、学校の目標達成の力になれるよう気持ちを新たにすると同時に、工事完成の後、あの大きなクレーン車をどこから出すのか気になってしようがない私です。