本の読み方 – 吉田 晋

みなさんこんにちは。
いよいよ来週から中間テストですね。

今回は私の「本の読み方」を紹介したいと思います。
本と言っても小説などではなく専門書や技術書のことなので、実質勉強の仕方と思って頂いてもいいかと思います。テスト勉強の参考にしてください。
以下詳細を書きますので長くなります。中高生のみなさんにとっては難しい内容かもしれませんので、難しいと感じたら一番最後のまとめの部分だけでも読んでいただければと思います。

前提として、私が最近よく読むのはプログラミング言語関係の本です。分野が違えば読み方が違ってくると思いますので、ご了承ください。

私が本を読むときは、基本3巡することにしています。

1巡目 全体像をつかむためにさっと読みます。目的は全体像の把握です。詳細がわからなくてもスルーします。このときの注意点があるのですが、後述(別記事)します。

2巡目 サンプルのコードを徹底的に打ち込んで、一つ一つ動作確認しながら読みます。事前の予想とは違った動きをすることもあるので、隅々まで徹底的に動作確認します。

3巡目 ノートを作成しながら読みます。ここが最も大事なプロセスになります。
ノートを作成する目的は、効率よく復習するためです。だから後で読んでためになる「いいノート」を作成しなければ意味がありません。もちろん、ノートを作っただけで満足してはいけません。そのノートを見返しながら何度も復習するのです。
(長くなるので「いいノートとは」については別記事で書きます)

なぜ3巡するのか。それは一度にいろんなことを理解しようとしても無理があるからです。1回1回の読書は欲張らず、わかるところから頭に入れていく。すると次に同じ箇所を訪れたときに、前回疑問に思ったことがあっさりと解決することもあります。薄く、何度も。私はこれを「重ね塗りの原理」と呼んでいます。塗装するときに薄く塗って乾かして、また薄く塗って乾かして…を繰り返すときれいに塗装できる、ということに似ているからです。

まとめ
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難しそうに感じましたか?ここまで徹底的にやれば完璧なんですが、中高生がテストのたびにこんな作業をしていたらいくら時間があっても足りないと思います。そこで、以下大事なポイントをまとめておきますので、伸び悩んでいる人がいたら是非参考にしてください。

1. 「森を見てから木を見る」
つまり、まず全体像を把握してから詳細を理解していきます。逆は絶対ダメです。

2. 「重ね塗りの原理」
時間がないので一発で決めてやろう、ではうまくいきません。腹をくくって薄く、何度も読むほうが結果的に早く理解できます。一夜漬けはもってのほかです。

3. 「わかったふり」をしない
納得がいかない箇所は必ず付箋をつけるなどしてマークしておきます。難しい本だと、つい「わかったふり」をする誘惑に負けそうになりますが、絶対に負けてはいけません。わからないことを認める勇気が、わかるための第一歩です。

伸び悩んでいる人はおそらく、1. ~ 3. のどれか、もしくは全部ができていないと思います。勉強には時間がかかります。なるべく効率よく行うことを目指すのは当然ですが、いくら効率よくやってもある程度時間はかかります。テスト前に慌てるのではなく、十分に早い時期から「薄く、何度も」繰り返して学習してください。この機会に自分の勉強スタイルを見直し、「本質」が理解できる勉強法を身につけてほしいと思います。