カンボジア合同研修会に参加しました

報告が遅くなりましたが、1月5日(土)~6日(日)にかけて、「平成30年度SGH等カンボジア合同研修会」に参加しました。
今年は西大和学園高校さんと本校が共催で、カンボジア研修をおこなっている8校が奈良ユースホステルに集まり、1泊2日のプログラムでおこないました。
1日目のアイスブレイクは本校の2名の生徒が司会となり、自分たちで作ったオリジナルの「脱出ゲーム」をおこないました。

12月29日にカンボジアから帰国し、30日から1月3日までは学校が閉まっていたため、全員が集まることができたのが1月4日でした。たった1日で完成させた脱出ゲームでしたが、なかなか盛り上がり、アイスブレイクとしては成功だったと思います。司会の2人も、全体を盛り上げつつ、スムーズに進行ができていました。

その後は本校のカンボジア研修のプレゼンを行いました。これもたった1日でパワーポイントと原稿を作成したため、十分な準備をすることができませんでしたが、なんとか無事に発表を終えることができました。本校がトップバッターだったのですが、その後の他校さんのプレゼンを見ていると、本校にしかない研修先も多くあり、「あれも言えばよかった」「あの写真も使えばよかった」と少し後悔は残りました。

プレゼン後は班での活動がメインになります。他校の生徒さんたちと班を組み、それぞれがカンボジアで感じたこと・学んだことを共有し、考えを深めていく活動が続きました。本校の生徒たちも活発に意見を出したり、班の意見をまとめたり、積極的に行動している場面が多くみられました。

夜には、奈良教育大学の中澤静男先生がおこしくださり、「持続可能な社会の創り手となるために」というテーマで講演をしていただきました。

その後、中澤先生によるワークショップでさらに班で考えを深めていきました。最初は「カンボジアにおいて大切なもの・残していくべきもの」について考えていましたが、最後に「これらは日本にとっても大切なことではないか」と中澤先生が問いかけられて、生徒たちは目からうろこの表情をしていました。
全体の活動は21時頃には終了しましたが、2日目の活動のために800字の作文が宿題として課され、鉄を熱いうちに打った生徒もいれば、朝早く起きて取り組んでいる生徒もいました。

2日目の朝も本校のアイスブレイクではじまりました。マシュマロタワーというゲームで、やったことのある生徒さんもちらほらいたようですが、信愛オリジナルルールが加わり、各班悪戦苦闘していました。

このゲームは「頭が固いと成功しない」「柔軟な発想がないと成功しない」というものです。司会をした本校の生徒は、「課題探究においても固定観念を捨てて柔軟な発想が必要である」という共通点をみつけ、この研修会のアイスブレイクにふさわしいと考えた、とのことでした。

2日目は活動のまとめとして、カンボジアと日本の社会の発展のために今できることを「宣言文」にしました。

カンボジア現地での学びももちろん大きいですが、帰国後このようなかたちでフィードバックできたことはさらに大きな学びとなりました。
とくに本校はカンボジア研修とこの合同研修の期間が1週間しかなかったため、記憶は鮮明で、生徒たちには話したいことや伝えたい思いがたくさんあったと思います。
また、他校の生徒さんの活発な様子に負けじと意見を出している本校の生徒たちの様子をみて、一人一人が成長していることを感じることができました。全員の前で発表する様子を見ていても、落ち着いて自分の言葉で堂々と伝えられていました。この研修会に参加するのは3年目ですが、年を追うごとに生徒の発表が上達しています。もちろん参加している生徒は毎年別の生徒なので、同じ生徒が3年間の経験を積んで上達しているわけではありません。これは本校のSGH活動が定着し、生徒の身近に探究活動や発表するという活動が当たり前に存在していることの現れであると感じることができました。

帰りの電車の中では「全然足りない。3泊ぐらいして、もっと活動したかった。」と言っている生徒もいました。その思いはまた、GACでの活動に繋げていってほしいと思います。

西大和学園高校さんをはじめ、お世話になった各校の皆様、本当にありがとうございました。