本日(7月18日)の午前中、高校2年生はSGH探究発展Ⅰ「女性の社会進出に関わる諸問題の研究」の講演会をおこないました。講演にきてくださったのは、公益財団法人とよなか国際交流協会の山本房代さんです。山本さんは2度のフィンランド留学経験がおありで、フィンランドと日本の違いを「家族(夫婦)」「仕事」「文化」など様々な観点からお話しくださいました。
この研究活動をおこなっていくと、「北欧では女性の地位が高く、女性の社会進出が進んでいる」という事実にあたりますが、実際に北欧で生活された方が、肌身で感じた現地の生活の様子について直接お話してくださる機会は今までなかったので、生徒のみんなにとってはとても貴重な体験になったと思います。教員の私たちが聞いても、とても興味深いお話で、学ぶことや考えさせられることが多い内容でした。
中でも講演の最後に「女性が活躍する社会は、私たちが選択していく未来」というお話がありました。このSGHの活動の中心にあるのは、「誰かがどうにかしてくれるのを待っているのではなく、自分がどうにかするために動く」ことができる女性に成長してほしいという思いです。どのような生き方をしようと、それは個人の自由ですが、どのような生き方でもできる社会を作らなければ、それはかないません。そのために今の自分にできることを考え、それを行動に移していく、ということを意識して、今後の研究活動を続けていってください。
午後は、修学旅行で現地で働く女性にインタビューした内容を全員でシェアする報告会をおこないました。
カナダでのインタビューの内容をきいていると、北欧同様に女性の地位が高く、男性が育児をするのは当たり前という概念が根付いていることがあらためてわかりました。
北海道のインタビューの内容をきいていると、仕事における男女差はほとんどないとのことでしたが、家の中のことになると女性の方が担う役割が大きい印象をうけました。これらの差から何を分析し、どう自分たちの班の研究活動に還元するかが鍵になると思います。夏休みを使ってしっかり研究活動を進めておいてください。