SGHアソシエイトカンボジア研修旅行 報告その③

帰国から大分時間が経ってしまいましたが、カンボジア研修の報告その3です。

シェムリアップに別れを告げ、プノンペンに。

シェムリアップも活気がありましたが、プノンペンはそれ以上。
いわゆる日本でいうところの高級車もかなり走っていますし、そこにバイクも加わり、主要な道路では慢性的に渋滞しています。
大きな建物もありますし、建設中のところもいたるところにありました。

そうそう、イオンも先日出店したそうで、ホテルの近くだったので少しだけ顔を出しました。
後から聞いてびっくりしたのですが、現在カンボジアに3台しかない自動販売機も見ました。まさかそんなこととは知らず、その前を普通に通り過ぎてしまったのですが…

この右側に自販機があったのに、我々にとってはあまりにも当たり前の光景でスルーしていまいました…

夕食の後は、一番大きな部屋に集合をかけました。
実はこの日は、30℃越えの暑さの中でしたので、まったく実感はありませんでしたが、クリスマスイブ。
家族と離れてクリスマスを迎える生徒たちのためにと校長先生から預かっていたお菓子のプレゼントと、さらにこっそりイオンで購入しておいたケーキでサプライズのクリスマスパーティーを行いました。

実は、ロウソクに火をつけるためにライターを用意するのも一苦労。フロントでライターを貸してほしいと伝えても通じず、結局絵を描いて説明(笑)し、わざわざ外まで買いに行ってもらいました。

校長先生からのお菓子に群がる生徒たち。

 

さて、明けて研修3日目の朝です。

ホテルで、現地修道院で奉仕活動に尽力されているSr.橋本先生、Sr.園田先生そしてカンポート文化センターの所長であるアン先生と合流し、王宮前で記念写真を撮った後、映画「キリング・フィールド」をきっかけに、かつてヨーロッパで最高品質だと高い評価を受けていたにも関わらず、内戦で壊滅的な影響を受けてしまったカンボジアの胡椒を再びよみがえらせたいと1990年代に起業し、地元の方々と安全で高品質な胡椒を作るシステムを再興させただけでなく、現在はカンボジアの農業全体を育成するために日々尽力していらっしゃる「クラタペッパー」のオーナーである倉田浩伸様のお話をうかがいました。

やはり、カンボジアの地で様々な苦労を乗り越えた方の言葉は重みがあるけれど、温かなものでした。
クメールルージュの行為の裏側にあったもの、多様な価値観の大切さ、一方的な支援の危険性などを具体的にお話していただき、生徒のみならず私にとっても忘れられない時間になりました。

では、いよいよプノンペンから車で3時間程度離れたところにある地方都市カンポートおよびその途中にあるチョンカチアン村での研修が始まります。
これが今回の研修旅行のメインですので、これ以上書いてしまうと3学期に予定されている生徒の研修報告発表会を邪魔することになってしまいます。
ですから、次の報告はダイジェストの写真だけということで。