女性の社会進出に関わる諸問題の研究

SGH委員の山本恵です。7月10日(水)、高校2年生の「探求発展Ⅰ」の講演が行われました。高校2年生が取り組む課題は「女性の社会進出に関わる諸問題の研究」で、以前もこのホームページで紹介させていただいた「一般社団法人 女性と地域活性推進機構」の理事である中西理翔様を講師にお招きしました。

前半は中西様の経歴と人生のターニングポイントについて、後半は生徒のみんなが書いたキャリア・ライフプランシートに沿ったお話をしてくださいました。

その前半のお話の中で、「自分が動くのではなく、人にも動いてもらう」という働き方もあること、「ワークライフバランスを考慮しないと仕事も家庭も長続きしない」ということを教えていただき、生徒のみんなは、「何かを得るために何かを犠牲にする」のではなく、「何も犠牲にせず何もかもを得る」という理想を実現するためには、人生のターニングポイントにおいてどのような選択をするかがとても大切であるということを感じたようでした。また、「どのような選択肢があって、どうすれば最善の道を選ぶことができるのか」は、生徒のみんなにとって、まさにこれからの研究課題でもあります。

後半は、生徒のみんなが書いたキャリア・ライフプランニングシートの中から、特に多かった疑問に答えていただく形で話を進めていただきました。ダイバーシティ(多様性)という概念が社会の中で広がりつつある今、「結婚・子育てと仕事を両立できるのか」「介護と仕事を両立できるのか」などの多くの疑問に対して、「答えは何通りもあると言えます。ただ、共通して言えることは『できるかできないかではなく、やると決める』ということです。」というアドバイスをいただきました。意思があればやりたいことができる、だから困難にぶつかっても前向きに乗り越えていく方法を考えればいいのだ、というエールをいただいたように思います。

質疑応答の時間にはこちらの予想に反して多くの質問が出ていました。それぞれが中西様の話と自分のキャリア・ライフプランを重ねて、想像力を膨らませることができたのではないかと感じています。

7月中にもう御一方の講演を聞いた後、高校2年生もワークショップへと進んでいきます。

生徒たちからどんなアイデアが出てくるか、次世代を担う女性たちの生の声を楽しみにしていてください。